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新型コロナウィルスが不動産市況に及ぼす影響 2020年10月~11月 大阪

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2020年10月~11月中旬現在の大阪の不動産市況をご報告致します。
10月はコロナ感染者数が落ち着きGo Toキャンペーンが功を奏し人々の往来が盛んになりました。不動産業界も同様で遠方の取引先と会う機会が増えました。不動産取引は高額であり本人との意思疎通が非常に重要なファクターとなりますので、対面商談が進められる今の間にと業者が貪欲に動いたせいか活況であったように思われます。
11月に入りハロウィンのお祭り騒ぎが大好きな大阪では想定通り2週間後には感染者数が激増しました。商業不動産市況ではリーシング業者の懸命な努力も虚しく、心斎橋や難波のアーケードでさえテナント募集の看板が散見されるようになり、4月頃から始まった6ヵ月前退去通知の審判が下り始めてきました。特に飲食チェーンでは既存店の立直しと縮小に人手が取られ、たとえ良い物件が出ても新規出店にまで手が回らない状態が続いているとのことです。融資返済に困らないレジデンス収益物件の価格は膠着状態ですが、土地価格は都心から徐々に下降しつつあります。心斎橋で坪1億円相当で取引された例外的な事例もありましたが、旬の話題としては地方の大口融資先の破綻による大量の任売案件がどのように落ち着くのか注視されています。大阪の不動産市況は総じて大きな変化がないものの、自重に耐えかねてバーストするケースが増え始めたかもしれません。